磨く

元旦。財布と名刺入れを磨いてのんびりと1年をイメージする。

この2年は猛然と走ったので、濃厚な日々だったのは確かなのですが、記憶が薄いというか、飛び飛び。こなしたのだと思います。

最近は「○○しなきゃ」に追われていました。焦燥感と自分がやりたいことが思うように進められないような敗北感というかもどかしさというか。歳を重ねて集中力も落ちているから、物事がバラバラしたような印象もあり。

私のお世話になっている館長は、100歳をこえてなお、大事なことを覚えておけるように、とにかくメモをとり、確認をたくさんします。先生が90歳になった頃、突然電話がかかってきました。「私が不確かなことをしたり、間違っていたら必ず言ってくれ。遠慮をして言わないなんてことはしないでくれ」とお願いされました。凄い先生です。覚悟がいることだと思います。

私が「○○しなきゃ」や漠然とした不安感から脱するには、自分の現在の能力を認め、人に助けてもらいながら、いかにスムーズに必要な機会にそれをできるかなのかもしれません。どれだけ準備をしておくか。

忙しいからと怠ってしまう事を、怠らずに適切な機会に出せるように努めること。経験や勘に頼ってごまかさないこと。人付き合いも面倒くさがらないこと。そして「○○したい」を増やしていくこと。

今年は、人と会う時間を濃く、1つ1つの出来事を記憶にとどめていられるぐらいの量とスピードで進みたいです。1つ1つを丁寧に。そしてシンプルに。

年初に長々と書きましたが、
本年もどうぞよろしくおねがいします。