今回の審査、初心に返り、試合と同様、思いっきりやろう。
やるだけはやった。あとは集中するのみ、ということで、@MIXへの書き込みも控え、黙々と準備をし、今日の審査を受けた。
昨日は、朝から剣道具の陰干し、紐の長さ確認、道着類を干し、手拭いを2枚洗い、夕方には取り込みアイロンがけ。袴もアイロンをかけ、その後、竹刀を直す。最後論文を書き上げ、11時に寝る。気持ちの積み上げを大事に、初心に返って審査を受けよう。そう思ったわけで。
今朝は五時半に起き、直接会場へ。ちょっとアキレス腱などを伸ばし、ストレッチもして、友人につきあってもらい、アップをした。調子は上々。
午前の2組目、いよいよ審査。
1人目の立ち会い。
気合いを入れて、前に攻め込み、相手がメンに出てきたところを払い面。決まる。これは行ける、相手の男性居付く。ここをまた攻め込み、合い面も打ち勝ち、残心までできる。相手が焦っているのがわかったので、しばらく攻めをし、相手が打ちたそうになったところを、先生に教えてもらった誘い込んでの胴打ちへ持って行き、これも決まった。
ところが…
未だかつてない絶好調な審査でノリノリ、これは行けるという最高の感触を手にした瞬間、胴を抜いた後の振り返りざま、強い衝撃を受け、その場に崩れる。起き上がれると思い、試すが左足が効かない。やれるかと聞かれるが、左足は感覚が戻らず、ただ床に付いているだけ。
審査員席から腕で交差した×印が出て観念。なんとか立ち上がり開始線に戻り、納め刀。そこで棄権が決定。
なんとも悔しい。しかし、相手にも申し訳ないことをした。緊張した立ち会いの糸をアクシデントで切ってしまったからだ。
その後は、東京武道館の近くの病院で応急処置。母校の後輩が、ずっと付き添ってくれ、「自分は審査に落ちて予定もないので、自宅まで送ります」と、東京から自宅まで送ってくれた。本当に感謝感謝。
自宅に戻り、最寄りの緊急病院に電話をするも、「東京で行った処置以上のことはできず、月曜に改めてきて欲しい」とのこと。ならばかかりつけのスポーツ専門の整形外科にとおもい、そこに電話をして診察をしてもらう。
左膝の靱帯を切ったときに御世話になった先生なので、安心。
レントゲン、エコーでチェック。エコーでみてみれば、やっぱり切れているのねん。丁寧に時間をかけてみてもらい、今後の流れを説明してくれる。月曜日に、アキレス腱関連に強い先生がくるとのことで、予約を入れ、撤収。
道場の館長に連絡をしたら、大変残念がった。しかし、治療に専念しなさいとのことで、また手術日など決まったら逐一連絡するとのことで報告完了。何度も家に電話を入れてくれたりして、本当にきめ細やかな先生だ。
今回の審査で学んだことは、これなら受かるかもしれないという好感触もあったが、もう一つ大事なことがあった。
木鶏の心。
どんなに調子が良くてノリノリの状態にあっても、奢ってはいけず冷静にやらなければならない。もちろん怪我をしたのも自分の実力。誰のせいでもない。
私は まだ、まだ なのです。
神様は、「おまえはもう少し修行しなきゃな」と言ってくれたのです。
木鶏の心。大事大事。
月曜日に手術をするのか、しないのかは決めるが、
剣道をまた再開するまでは、別のアプローチで修行することになりそうです。リハビリをして、きっとまた審査にチャレンジをしようと思う。
いつも申し込みをして下さっている金太郎先輩ありがとうございます。また、しばらく御世話になります<(_ _)>
皆々様にはご迷惑をおかけしますが、どうぞ、よろしくお願いします<(_ _)>
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懲りていない一文
東京武道館 喫煙コーナーにて、
「あの途中棄権した子、よかったなぁ、最後までやれば良かったのに」とのこと。その言葉、救いです。おじちゃんたち、ありがとう。