uribou 春になると思い出す先輩がいます。
群馬で旅館をやっていた、心優しく、おちゃめで真面目な先輩。七段を合格したいと、忙しい合間をぬっていろいろな所に出かけて勉強されていたし、剣道日誌もHPで掲載されていて、それを読むのが楽しみでした。多くの仲間に慕われていました。
ある日入院されたと聞き、あんなに元気な先輩が！と驚きました。大学に稽古に行った際に、桜並木の写真をとり、それを同封して手紙を送りましたら、しばらくして、お返事のハガキをいただきました。とてもとても驚きました。その字にたくさんの想いがつまっていました。
残念なことに、その夏に亡くなられてしまいましたが、このハガキは手帳に貼ったりしてたびたび見直すようにしています。大事なことを今でも教えてくれるハガキです。
春になると思い出します、あの先輩のことを。
