「剣道 対戦の間合いに規則性」という記事

Yahooニュースに出ていました。面白いです。

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<剣道>間合いに規則性…パターンは5種 名古屋大など解析
毎日新聞 9月5日(木)13時50分配信

 名古屋大などの研究グループは、剣道の対戦者の間合い(距離)を数学的に解析し、「遠い間合い」と「近い間合い」を軸とした5種類の動きの組み合わせに単純化できることを突き止めた。熟練者が遠い間合い、非熟練者は近い間合いを好んでいた。複雑で無数にみえる間合いに規則性を見いだした研究で、他競技でも動きを分析する手法として応用が期待できるという。成果は4日付の米電子版科学誌「プロスワン」に掲載された。

 名大総合保健体育科学センターの山本裕二教授(体育科学)らのグループは、大学剣道部の正選手(熟練者)同士、控え選手(非熟練者)同士の試合をさせ計24試合を撮影、選手の後頭部間の距離を0.01秒ごとに計測した。

 攻防のあった計346場面(4.1~38.2秒)を数学的手法で解析し、状態変化の規則性を探った。その結果、間合いを前後させながら「ある状態」に近づく▽間合いを前後させずに「ある状態」から離れる▽間合いを前後させずに「ある状態」に近付くが、その状態になる前に離れる--など5種類の攻防に分類できることを突き止めた。

 「ある状態」は2通りあり、竹刀の先端が触れる程度の「遠い間合い」と、つばぜり合いのような「近い間合い」だという。

 熟練者、非熟練者ともに5種類を使い分けていた。しかし、近い間合いの次の場面では、熟練者が81%の確率で遠い間合いへ変化するのに対し、非熟練者は69%の確率で近い間合いを続けたという。山本教授は「うまさの違いは持っているパターンでなく、パターンの組み合わせ方だと示唆される」と分析している。【花岡洋二】

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原文は下記の英文だそうです。

Joint Action Syntax in Japanese Martial Arts
http://tinyw.in/RaYL

日本語の論文もありました
http://www.htc.nagoya-u.ac.jp/~yamamoto/press_11b.pdf