稽古前にテンションあげるのもかねて、竹刀作り。キーチさんに教えてもらった、柄頭の出っ張りを巧く納める方法で作り、柄の長さはいつもよりは少し短めにした。この作る作業は結構好きで、稽古への気持ちも盛り上がる。
いざ稽古。道場はとても湿気が多く、前にアキレス腱切った人が出たときの状況に似ていた。なので、打突の時の踏み込みは無理をしないで確実に踏めるようにしよう、飛ぶ、横に無理に動くのを禁止し、前に体重乗せてスコンといけるようにしようがテーマ。
■日本剣道形
2人の人と打太刀、仕太刀を通す。
今日は気持ちを相手にあわすことのみに集中。落ち着いてできた。
■稽古
作りたての竹刀、切り返しからの感触から違う。柄が短いのもあるが、ぶれずに打ちが乗るかんじ。いいじゃない、この竹刀と嬉しくなる。
1人目
床が滑らないので、腰を入れるようにして、竹刀に体を乗っけるかんじで打つようにした。あまり力を入れないでスコンと出られた気がする。先週の好感触だった、テコを利用した打ちは、柄を短くしたせいか、しっくりいかない。でも柄が短い方が体が乗るということは、ここにどうやってテコを融合するか、先日のいただいたコメントを見て再度工夫してみよう。返し小手は絶妙なタイミングで入ったので感覚忘れないようにしよう。
先生からのコメントは、やっぱり前に前にくる攻めをしているときはいい。たまにあわてたときに横からの打ちが出ちゃうけど、まっすぐ攻めた方がいいよ、とのこと。
2人目
もう少しギリギリまで待って、の前回のコメントを意識して稽古。今まで遠間で我慢しきれずに打ってしまっていたのを、剣先10cmぐらいのところまでがまんして仕掛けるようにした。自分としては、何回かで遅れている印象で駄目かなーと思っていた。
稽古後のコメントで、「今日よかったよ、あんなかんじだよ」と言われた。注意されると思っていただけに拍子抜け。なるほど、もしかしたら「溜める」の感覚があの違和感だったんかなぁ。ちょっと突き詰めてみよう。
3人目
スピードと同じリズムでくるところを、押さえて応じるを考える。でも、応じるを意識しすぎると、足がとまってしまったので、やっぱり、前に乗せて相手より半呼吸早めを意識する。でも反応が遅く相打ちになってしまう。ここを出し抜く?にはどうしたらいいか、もっと考えてみよう。
4人目
刺し面が中心の方。振る部分がないので、その分出遅れて乗られちゃう。これを自分主導になるように攻めるも、引き出すにはいたらず、やっぱり相手のペースになってしまう部分がある。うーん。どうしたらいいか、研究なり…。
5人目
今日は動きたい気分だったらしく、がんがんくる。がんがん打ってきてもあわせないで、どう対応すべきか考えつつ稽古。結局相打ちにして押さえたりする若干逃げ気味な状態で対応してしまった。気が合わないときにどうやって、気を合わせて流れを変えたらいいのか。剣道って難しい。
切り返し
大きくゆっくりをやって終了。
■館長のコメント
剣先にビビビっと気持ちが出ていないぞ。あれだな、真似でいいから形から入りなさい、それに声を乗せれば自然と気が乗るようになるからな。がんばりなさい。
攻めるということは、相手の気持ちを引きつけるということだ。
たとえば、鍔競りから胴を打つぞと本気で手元を下げれば、相手に気持ちが伝わり、相手も自然と手元を下げてしまう、そこをすかさず面を打つわけだ。
上を打ちたいときには下を攻めて打つし、下を打ちたいときは上を攻めて下を攻めるわけだ。攻めにはやっぱり理合があるんだよ。そこをつかめるようになってくると面白くなってくるんだ。
等々いろいろなお話を聞けた。ありがたいことだ。