【稽古】1/30 県剣連新春稽古会 #011

 

午後、県剣連主催の新春稽古会へ。

■辿りつくまで

でかけ間際に雪がゴーゴーと降り始め…。高速に乗ろうとすれば、ETCの端末の調子が悪く、ETCレーンに行くと「無線機が反応しませんでした」とアナウンスされ、発券。さみしー。

しかし、先行きの怪しさに負けることなくなんとか会場に到着。予定よりも順調で1時間早く着いてしまった。体育館に入ると、ちょうど、高段者講習会のお昼休みに入ったらしく、IDさんや他の面々がご飯を食べていて、紛れて談笑。

■講義

講義も少々押していたようで、1時半から「審査の心得」の講義を聞くことができた。H先生の辛口ながらも審査で必要な要点を聞くことができてラッキー!やっぱりどの先生も言うことは同じ。日頃の稽古や所作や心がけが一番大事なのねぇ。

■合同稽古

講義終了後、準備体操、素振り、面付け。ここから先が本来の目的の合同稽古。

まずは2列になって、2分刻みの周り稽古。

ほとんどが2日間の受審者講習会(6-8、称号)の人たちなので、稽古はならった事をやってくるだろうし、審査モードだろうから、私も審査のつもりで臨んだ。

6人の先生と稽古ができた。

稽古内容で、ああこの人は●段を受けるんかな?と想像しながら。

この人圧倒的にすごいわ…と思ったのはそのうち2人。気もはっていて、機会の探り方も厳しく、打突も鋭い。稽古していて自分も影響を受けて整っていくのがわかる。

(↓この段落だけ生意気モード お許しを…)

その他の「うーん」と思った人は、硬くて「触刃→交刃」までははっているんだけど、交刃から先が迷ったり、待っていたりする。また、打っても1本だけにしか集中していなくてその後が続かないというか、縁がブチッと切れる。たぶん、稽古をしてくれた先生たちは、模擬審査でいろいろアドバイスを受けて迷っている状態での稽古だったのだとおもう。

稽古に関しては、寒稽古の効果か体は良い状態だったので、形は意識しないで、集中力の方に掛けた。機会をみて、相手が待っている場合はどうやって機会を作って打つか、1本目がだめだったときに、打ち切って次に繋げるか、返し技など審査を意識して稽古した。

41歳の秋には受審資格ができるので、なるべく審査を意識している人とも稽古して準備をしていこう。

■H先生に並ぶ

周り稽古終了後は自由稽古になったので、ダッシュでH先生のところに並ぶ。それでも8人目位くらい前に並んでいた。H先生は背が高く、技が大きくてかっこいい。小手の出し方は独特なものを感じるが、軒並みかかっていく人たちはバコンと打たれていた。相手が迷えば面を打ち、相手が面をいい機会で出しているように見えても打ち落として面を打つ。懐の深さもあるので、遠間から打たされて伸びたところを捌く。背の高さも有利に使っての稽古で、かかっていく人がモロモロと崩れていく。さすが。

私ができることは何かをその間に考える。

見透かされちゃう相手に対等に渡り合うなんてできるわけがないので、いまの自分の出せるもの素直にを出して(あるのか?)、そこから教えてもらえるほうがいいだろう。

・攻めの段階でうかつに自分勝手に出ない
・先生がつくる機会のサインで迷わずに打つ
・中途半端な打突になっても打ち切っていく
・遠間から無理して打たず、自分がベストで打てる間合いまで我慢
・単調に面だけを打つのではなく、機会に応じて体に仕事をさせる
・あとは考えすぎず迷わず思いっきり全力で稽古する

私の前でちょうどラストがかかってギリギリセーフ。

審査のつもりで、礼をあわせ、構え少しだけ前に、そして稽古。

イメージしていたように精一杯の稽古ができたかな?間合いをつめて、先生が変化しそうな機会で、思いっきり打つ。「ヨシ」ということで稽古が続く。なるべく切り口を変えて技を出すようにして、小手に来るところは小手面とか面ときそうなときにはすりあげ面や、手首を返す胴(昨年秋に教えてもらった)など、自分の出せるものを出した。途中、先生は小手を何回もためしていたので、手元が上がっているのだろうとおもって、打つギリギリまであげないように気をつけた。

先生が「1本やろう」と声を掛けてくださって、嬉しかった。結局、先生が「よし」と終わらすような1本は出せなかった。長くなったし、ここらへんかな?という感じで中途半端な面があたったところで終わったのが、もったいないことしちゃったなと反省。

いろいろな八段の先生にお願いする機会があり、やっぱり得るものは多いよなぁ。今年もできるだけ多くの先生方にお願いできるようにしたい。

進行の関係で先生には「ありがとうございました」としかお礼できなかったけど、目を見て「ありがとう」と返してくれたので、やっぱり先生だなぁと感心したりして。収穫の多い、来た甲斐のある稽古だった。

■帰り道

帰りはETCは観念して高速で帰った。

最寄りの高速を降りてしばらくしたら、ETC端末が「カードを入れてください」としゃべり始めたので、カードを入れたら「カードが認証されました」と青いランプが付いたのはご愛嬌 _| ̄|○