審判と試合 #116

県下大会があり、市剣連の要請で参加。
この大会も、大きくなり、長野県のホワイトリングで16会場で試合が行われた。

私は急遽審判員要請があり、審判員としても参加。
県レベルの審判は初めてなので相当緊張。試合よりも緊張する。
しかし、県のほうで配慮していただいたようで、顔見知りがいる配置になっており感謝。

午前は、中学生男子の審判。団体戦。2試合に1回審判をやるわんこそば状況。

審判会議では鍔迫りはよく注意してくれと言われたが、勉強不足でそこの感覚が身についていないので、困った。

1つどうしても試合時間のほとんどが鍔迫りで時間空費に感じられる試合展開があり、鍔迫り反則をとるべきだと考え合議。しかし、「僕は離れようとしている様子は伺えるので、時間空費ではないとおもう」との意見があり、合意の上、反則はなしになった。選手には中断して申し訳なかった。

その団体戦の後に、一緒に審判をやった先生に鍔迫りの部分のお話を聞かせてもらった。その先生には、「審判はどんどんやって経験を積むことが大事で、そのなかで感覚が養われていく。だから遠慮したり、萎縮したりしないで、自分の意見をもって真摯にやることが大事。間違えたって、他に2人審判員がいるわけだし、どんどん経験しなさい」と心強いアドバイスをいただいた。

3位決定戦の審判までやり、お昼。

試合前のUPは10分程度。調子は悪くなく。

午後は自分の試合&同じ試合会場での審判を並行して。
2試合に1回のペースの審判状況は変わらず(;^ω^)

自分の試合は2試合目だったけど、1試合目の審判をやる。
午前の中学生の試合とは違い、女子団体の試合は、なんというかどういう試合展開がされるか感覚的にも予測ができ、その分よく見えたので、とてもやりやすかった。目が覚める感じ。

その試合後、すぐ整列して自分の試合。
この大会は4分1本勝負

私は大将だったので、ゆっくり面をつけ、試合の流れを見る。
先・中・副で1本とってきてくれたので、精神的にはとても楽にできる展開に感謝。

試合始まってすぐ、相手が小手を打ってきたところを面を打ったら旗が上がった。本当は小手もう少し早く打たれていたらやばかったのだけど、相手が小手を打ったところを前のめりになっていたところを、強めに面を打てていたので、上がったのだろう。ラッキー。

その後、すぐ審判。
しかも主審で、なぎなたVS剣道 …。
事前に薙刀の人に技の確認と宣告の確認。剣道の人がスネを打ってもOKと「すねあり」の宣告を頭に入れて、いざ審判。

剣道では、全体を見ているとはいえ、どうしても意識は上の方にあるのだけど、薙刀は、上も下も動くので、感覚的には3Dで映像を見ながら判断をする感じ。試合展開も早い。でも意外に見えるというか。

次鋒戦で、お、これがスネ!って見えたところで、白を上げる。赤が面にもいっていて後乗りで打ったが、副審1人は白、もう一人は面の赤を上げた。赤の人に目配せをすると、うんと頷いたので、「スネあり」の宣告。それで次の試合に進んでいると、副審が止めをかけた。審判主任から、前の試合の決まり手は赤の面じゃないのか?と確認をされ、これは自信を持って言える判定だったので、「白のスネをとりました」と伝えると「あぁスネかぁ!」とすぐに納得をしていただき、試合続行。その後も3Dで審判は目まぐるしく続きながらも無事終了。副審2人がよく知っている先生方だったので意思の疎通ができて助けられた。審判もチームワークなんだなぁ。

そのすぐ後に自分の試合で整列。
ここは、全日本女子常連者を抱える、猛者の集まり。
勢いがありながらも、うちのチームの皆も下がらず奮闘したおかげで、
副将まで引き分けでつないでくれ…(T_T)
相手方大将は、全日本女子常連の彼女。思ったより嫌なプレッシャはなく、どうやって1本につなげるかを考えつつ蹲踞
いままで彼女に負けたパターンは、私の弱いところ小手。
彼女じっくり攻めるかな?と思ったらいきなり連打で目が覚める。

自分が引き分ければ代表戦すればいいし、ここぞって所以外は無理をしないようにすればなんとかできる気はした。
足を動かし手元はココぞというところまで浮かさないように粘る試合展開をチョイス。鍔迫りは、相手が引きながらの落とし小手が得意なので、手元を挙げないように気をつける。

何回か仕掛けてチャンスもあったが、モノに出来ず。
唯一胴が1本にできそうだったのを抜けきらず諦めてしまったのが悔しいところ。試合後半おそらく残り30秒ぐらいのところで、連打で一瞬間が空き面に出たところを胴を打たれ負けてしまった。やぱり相手は1枚も2枚も上手だった。

今までの試合の中では大健闘な内容だった。彼女を目標にまた来年がんばろう。チームの皆には「いい試合だった」と迎えていただき、申し訳ないと同時にありがたかった。

その後、次の試合の審判で、また薙刀審判。今回は副審。負けた彼女とうちのIDさんと3人なのでやりやすかった。試合展開は早いけど、さっきよりは少し余裕あり。

その試合後、相手方の大将に挨拶をしにいって、開口一番「あぶなかったー」と笑顔言われ、こういう気遣いが彼女の優しいところだよなぁと思う。「小手絶対狙われていると思ったんだけどなぁ」と言うと「うん。でも途中で方針変えた(^^)」 くぅ~、そしてありがとう。

そして、もう1試合審判をやって、審判業務から開放。
女子決勝までの空き時間に、道場をやめてしまった父兄とも会えてお話できたのでよかった。

女子の決勝を見て、良い試合内容に満足。
私の相手だった彼女はやっぱり職人!良い技見させてもらいました。

新たな出会いもあり、仲間も増えた。

今年は、県の女子チームに参加させてもらったおかげで仲間も増え、稽古も充実した本当に良い年になった。ありがとう。