講習会 #66

昇段審査向けの講習会が本日東京武道館であった。朝は緊張していて、4時頃からなかなか寝付けない状況に。

東京武道館には余裕を持って到着。着替えて、大道場へ。昨年よりも参加人数が多かったと思う。特に四段の方は。

■開会式
会長のお話で、七段と八段の差の話が出た。七段の方で八段に上がれず苦労している人の打ちは、打突部位を目指してうっている。だから体が残って迫力がない。八段になる人は、体をつかって、前の方にずどーんと出る打ちをする。ここが差、とのことだった。

組ごとにわかれる

今回の私が入った組の講師は、田原範士。昨年もこの方に教えていただいた、この人のお話は好き。お奉行様みたいな感じ。

■日本剣道形
縁を切らないように相手を見て行う。やっぱり人が変われば、タイミングも違う。5本目までやったところで集合。丁度いい位置にいたのか、3本目以降は先生の説明のお相手。ラッキー。

ポイント
・礼の仕方、抜刀の仕方、構えのとき方など。左足の引きつけ。
・1/2/3歩目で刀を抜く。抜刀時は下から刀をとって抜く
・3本目の仕太刀は受けなやした後、きっちりと突く、2回目の突は腰で。
・4本目の構え、5本目の打太刀の面はあごまで切り下げる、姿勢崩さず。
・6本目のすり上げ方。
・7本目の目付と胴の切り方

この後、5本目以降全部を通して集合。

■実技
実技は年齢順4人ひと組、本番形式で行う。
私は3組目の2番目。前後ろはでかい男子。ちなみに後ろは、大学時代の友人の旦那さん。奇遇。

実技、じーっとみているとやっぱり堅い。で、だいたいが面にくる。
実技やる前に先生が、「男は単純だからな、女の人はそこをよく考えろよー」とのコメント。

いよいよ自分の番。
まず、礼法、前の出方、蹲踞、抜刀の仕方、立ち上がりで1歩前にぐいっと出るところまではコントロールできた。そこから15秒ぐらいは我慢して攻める。その間打てそうだったけど我慢、我慢。

そしてついにチャンス到来、くっと前に出たときに相手が我慢しきれずに面に飛んできた。相手の手を上に伸ばさせて、胴をガツーンと抜く。抜いた後を大事に残心。でけたー!!!!!

まぁその後クリティカルヒットは出なかったが。相手が打突してきて自分は出遅れた時は、すり上げ技もできますよーってんで小手、うまく当たらなかったけど、発声と残心。

相手が面に出てきて、やっぱり出遅れて、小手面でつぶして残心。
終了…。

2人目:友人の旦那
15秒我慢我慢。攻めている途中ちょっと苦しくて右に少し回ってしまった。
初太刀の面もってかれたけど、縁を切らず、攻める。

相手が小手を打ってきて、当たったけど、面を打った。近かったけど、とりあえず発声と残心。

面を相手が打ってきて、抜き胴、打ちは浅く、左手が一瞬離れたけど、持ち直し残心。
終了。

結局、自発的に打てたのは最初の胴のみ。対応に追われた感じ。なかなか難しい。審査とは違い、そんなには舞い上がらずできたけど。どうなんでしょ。

■講評
「よかった、そのまま続けなさい」
ありがたやー、と思いつつホンマカイナとも。
きっと先生は励ますために悪いこといわんようにしてるんかな。

講評のなかで多かったのは、右手中心の人、気合いのこと。
剣先が高い人、あごが出ている人、手が体から離れちゃっている人、
これは竹刀や拳の位置を直すのではなく、腰の位置を前にくっと直せば改善される。大事なのは腰。先生の問題のある構えをして、腰の位置でくっとかっこよく直るのをみて「手品みたいー」って思ってしまった。

左拳が動く人、これは駄目です。
心が動いているってことですから。実際、左手が浮いてよけたりしているときは、心も浮き足立っているでしょう。よくよく注意してください。

あとヒカガミ。
これは、段と年齢が上がればあがるほどに伸びてくる部分だとのこと。
袴で見えないと思ったら大間違い、だって。

江川投手の話
江川さんは球を投げるときは、キャッチャーのミットをねらって投げたわけではなく、その後ろをねらって投げていたそうです。だからあのスピードなんです。剣道にも通じますよ。

「素直」これは大事なことだから、皆さん「素直」になってください。素直な人は受かります、とのこと。

全員へのコメントが伝え終わり、講習会終了。
残り2ヶ月、「攻めと、先、冴え」を意識してがんばろう。

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閉会式の時の副会長の挨拶
「えー、みなさんの形を拝見しましたが、とっても上手…(間をおいて)とはいえませんでした。云々かんぬん」
ガクっとこけそうになった間だった(゚ー゚lll)