朝ぼちぼち目が覚めはじめた頃にけたたましくなるアラーム。そして、異様な音階のアラート音がする町内放送。テレビでは、避難を促す情報のみが繰り返される。まさか、この音を実際に聞く日が来るとは思わなかった。
クウェートにいるときは、拳銃をもった軍の人は要所にいたし、砂漠には薬莢が落ちていたり、爆破で道路に穴が開いたり、大使館が爆撃されるなんてこともあったけど、それは「そういう国に住んでいるから」と子供ながらに理解をしていた。
日本に戻ってきて、アラートを聞くような環境に身を置くとは想像していなかった。テレビの避難勧告を見ても、頑丈な建物も地下もいまいちピンとこず、家で窓際から離れて、じっと待つぐらい。
アラート音を日常で聞くような生活は嫌だけど、これからは、自然災害以外のこういう部分でも危機感をもって生きていかなければいけないんだなぁ。