告別式

祖母の告別式が執り行われた。

キリスト教なので仏教よりは重苦しくない。
「天国で神の身元に抱かれる」という考えだから。
弔辞を依頼されていたのだが、牧師の話を聞くにつれ方向転換を
図らねばならないことに気づいた。仏教の感覚で書いてしまったから大変。
しかも本人に呼びかけるように。
直前にそう思ってしまったから結局「即興」になってしまった。
紙は緊張を隠すただの紙切れに。何とか乗り切った。

多くの親戚に久々に会うことができた。
私が祖母の面影を色濃く引き継いでいることもあり、
多くの方に声をかけられた。
安心感?を与えることができたと言う意味では役に立ったなぁ。

火葬場に移動。
しかし感傷に浸れないほど大盛況。
しかも宗教入り乱れ、牧師・お坊さんのお祈りバトル。
負けじと声を張り上げ鐘をならす。やはり現世は透き通っていない。
ばあちゃん、静かにおくってやれなくてごめん。

民間の斎場なのだが車掌さんみたいな格好の人が、
ばーちゃんを扉の向こうに入れる。
ああ、旅にでたんだな。そう思わせる演出はいい。気が楽になる。

1時間15分程度の待ち時間は、親族へのあいさつ回り。
前回はじいちゃんの10年前の葬儀なので、
なかなか久しぶりなのだ。お話を聞いていると、
ばーちゃんが親戚にインパクト強く話していたのか、
なかなか私は有名人だった。あったことの無い方まで
私の事は良く知っていた。不思議なものだ。

1時間15分後、ばーちゃんの姿は変わった。
思っていたよりはずいぶん残っていた。
大正生まれの人だからかしっかりしている。
キリスト教は黒い布に包まれる。
戒名もないのでシンプルでいい。

おじさんお家に行き、一族団欒。
いとこが3人とも連続で結婚し、奥さんたちに合うのは初めて。
本家にもなじんでいたしよかった。子供もかわいかったし。
知らないうちに家族の輪が広がっていたのはびっくりした。
やっぱりたまには交流しなくちゃね。

帰り道は関節が痛み体がゾクゾクした。
昨日から咳は止まらなかったが…。
帰り着いて熱を測ってみれば38度台。
母の作った怪しげドリンク(かりん+はちみつ+お湯+葛根湯)を飲み
とっとと寝る。汗が諾々でる。まあこれでよくなるでしょう。
明日は仕事なので直さねば。うーん、うーん。