アイスター杯毎日レディーズ剣道大会

待ちに待った試合の日が来た。思えば3年前に始まったときに会議で参加できず,2年前は出張で参加できず,昨年は結婚式かなんかで参加できずと参加できずじまい。今回やっと初出場。会議を組まないようにどんだけ苦労したことか。だから,3年分はかならず満喫するのだ。
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=おっはー=
前の晩は遠足前の子供のようにあまり眠れなかった。終身時刻は3:00近くだったと思う。嬉しさあまってホームページを更新したり竹刀を作り直したり。そわそわ。朝は7:00起床。これはいつもより30分ほど早い。つまりは寝不足。電車で寝られればいいや,ということで出発。丸の内線で霞ヶ関までいくのに,休日でもなんでか座れない。どこまで行っても座れない。本とか持ってきていなかったので飽きる。なんとか霞ヶ関に到着し乗り換えると千代田線ではやっと座れた。うたた寝しつつ綾瀬に到着。8:50の集合時間にほぼぴったしに到着。

本日のチームは,池田さん(武蔵大卒),高橋さん(成城大卒)と私の四大戦チーム。年末に一緒にチームを組んでいるので気兼ねせず試合できるのが本日の強み。周りを見回してみるとおばさん(失礼)ばかり。かと思えばずいぶん若そうなのもいる。こりゃ結構上から下までいるすごい大会なんじゃないかと,わくわくした。とりあえず,睡眠不足を何とかしようとこの待ち時間を利用して「カロリーメイト」2本をほうばる。これで血糖値はOK。

9:00開場。おばちゃん(失礼)がバーゲンに行く戦士のように突入。負けじと我々も移動。いもあらい状態から脱出し更衣室へ向かう。なんと,いつもの柔道場は使用できず弓道場2Fを使用するよう誘導される。部屋に行ってみれば狭く,我々は何とか無事場所とり成功。しかし,入りきれない人続出で不満の声が多く聴かれた。来年は柔道場がつかえますように。

着替えて大会会場へ向かうと早くも熱気の入ったアップが行われていた…。

——————————————————————-=どきどき開会式=
開会式が始まった。「さくらいち剣」は前のほうに並んだ。審判でいらっしゃっていたはるみ先生と5メートルも離れていない場所。はるみ先生と目が会ったのでご挨拶。今回は200チームが参加とのこと。若干長いんじゃないかなーと思う挨拶が進む。印象深かったのは,主催者の挨拶の中で「明日やるといって先延ばしにしてはいけない,今からはじめよう」というような内容の言葉があった。怠け者の私には身にしみる言葉だった…。女性党の人の挨拶もあったが,感心したのは言葉の中についつい入ってしまいがちな「えー,あー」が入らない聞きやすい話し方だったこと。さすが政治家。こういう聞きやすい話し方ができる女性になりたいなーなんて思った。選手宣誓は,警視庁の牛木さんだった。堂々と宣誓する様は,かっこよかった。
宣誓の後は公開演武が行われた。ちょうど私の真横の列から開場後ろに移動したため,真正面で見ることができた。大会の日本剣道形しかも女性のを見るのは初めてだったのでものすごくラッキー。瀧澤さん(錬士七段)と保科さん(錬士六段)が演武した。刀で行うそれは,きっと難しくてドキドキするものに違いないのに2人息を合わせて凛とした堂々たる内容だった。ずっと正座をしていたのにつらいと思うことはなかった。私は刀で形をやった経験はないが,木刀よりも薄いし重いしで難しいに違いない。いつかはそんな緊張感の中でやってみたい。

演武も終わりさて試合とおもったら,「基本」という準備体操の時間があった。私が今まで出た大会はやらなかったので,これまたはじめての体験で「おもしろーい」と感じた。軽米さん(教士七段)の形が号令をかけて,準備体操・素振りを行った。アップする時間がなかったので,この時間は大変嬉しかった。

味のある開会式で,もう興奮しっぱなしだった。こんな「うっきゃー」という舞い上がった状態で試合は大丈夫なんかな。

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=自分の試合はといえば=
「さくらいち剣」の試合は第1コートの3試合目。相手は「静岡県剣道連盟選抜チーム」。名前はやばそうだが,知っている人はいないし,かえってやりやすいかな?などと考えながら,他の試合を見てテンションをあげることにした。他の2人は面付けをして準備にかかっていた。私は大将なので,この点は心配はなかった。審判を見ているとちょっと軽めだった。こりゃまずいとおもったがそこを気をつけてがんばることをこころがけることにした。

いよいよ我々の番が来た。
先鋒:池田 vs 山口(静岡県連)
面にでようとしたところをうまい具合に小手をとられる。2本目も同様にとられた。ありゃりゃ。
中堅:高橋 vs 吉留(静岡県連)
最初は慎重に,でも前に出て行った。しかし,そうこうしているうちにうまいところで小手をとられた。次も同様に小手をとられた。残念。
中堅:土屋 vs 園田(静岡県連)
前2つ負けてしまったのだが,私自身は「縛られずにのびのびやっていいんだ」と割り切ることができたので,個人的には初大将でもそんなに気負わないですんだ。結構ねばった気はするが,胴(これは個人的には入っていないと思うのだが)をとられた。1本負けで妥協するのもありだったが,ここはせっかく強い人とやるのだからいろいろと試すことにした。あたるが不十分なものが多く結局最後に小手をとられて終わった。でも,悔しいというよりは「よくやった」とおもった。これは言い訳でしかないが,あちらの動きをみていると圧倒的に私の稽古不足がでている。肩に力がはいっちゃったのもわかった。決して調子が悪かったわけではないから,相手はかなりうまかったんだろう。それでも,我慢できず出てしまうところは精神的に弱いと思う。ここは経験値をあげてがんばるしかない。来年は1回戦は突破したい。

あとで聞いたら国体選抜チームだった。先鋒は某大学の学生。それも強いところ。おそらく他の2人も学生時代がっちりやってきた人に違いない。結果としては,このチームは次々に相手を蹴散らし3位まで上りつめた。えらい強かった。

——————————————————————-=見取り稽古!?といいつつ会場を徘徊=
試合があっさり終わってしまっても,熱気さめやらず。まだ11:30ということで,3人でコンビニでおにぎりを買ったりして,観客席で食べた。早めに食べたのには理由がある。そう,面白そうな試合をみてこの目に焼き付けるため。何気なく自分たちが負けた相手を見ていたら,これが大変強い。他にも強そうなチームは見かけたが,快進撃を続けたチームは「静岡…」であった。他の2人も夢中になってみていた。第1コートを中心に試合観戦。女性といえども肉弾戦あり,ひっかけありで面白かった。 会場を徘徊していると,いろいろな先生や友人にあうことができた。さすが大きな大会。インターネットで出会った人に会うとイメージとのギャップがあり不思議だった。剣道やっている人には悪い人はいないね。

——————————————————————-=決勝に魅せられて=

Aチーム決勝
    消防庁A        警視庁A
先鋒  上 原    vs(メ)メ 庄 島 
中堅  高 野    vs(ド)  山 本
大将  滑 川    vs(メ)コ 島 村
 
先鋒
パリパリ動いて引っ掻き回した後,相手が息を抜いた瞬間に引き面をガンガンにとっていく庄島さんはすごかった。
中堅
時間ぎりぎりで高野さんが引き胴を打ったが旗はあがらなかった。残念。
大将
肉弾戦といったかんじの打ち合い。結局は動きのよい,島村さんが飛び込み面と誘っての出小手で優勝をかっさらっていった。  

Bチーム決勝
    警視庁         東競武道場
先鋒  松 田    vs(コ)メ 嘉 村 
中堅  本 田    vs     保 科
大将  牛 木(コ)  vs    滝 澤

先鋒
35歳以上というのが信じられない打ち合いから始まった。嘉村さんがその中から出小手を抑え1本。次に合い面で打ち勝って1本。決して下がることのない強気な先鋒だった。
中堅
準決勝もそうだったが保科さんは間合いをじわじわ詰め,プレッシャーをかける。厳しく攻めた。小手技の冴えには目がさめた。決まらないのが残念。本田さんは疲れが見えた。結局引き分けに終わる。
大将
牛木さんの気合の入った声は威圧感があった。面で強気に攻め込み見事出小手をかっさらい王者の貫禄を見せつけた。

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=反省して早速稽古=
第1試合で負けて中途半端に剣道をやってしまったのと,よい試合を見て試したかったのが合わさって,私の通っている道場に稽古に行くことにした。もしかしたら,開会式の「明日からではなく,今日からやるのだ」の言葉が頭の中にこだましていたからかもしれない。1人で行くのもなんなので,高橋さんを連れて行くことにした。池田さんは首を筋違えていたので残念ながら連れて行くことはできなかった。

道場に到着し,地稽古からスタート。岩城さんと稽古。疲れていることもあったし,気持ちも逃げていたのか小手やら胴やらがでてしまい,最後は「せこい技増えたね」といわれてしまった。次は,荒川先生と稽古した。肩に力が入っていくのがわかった。気合が入っているというのは別で,力が入ってしまった。息継ぎも変だった。最後に「肩に力はいってがちがち」と指摘された。その他に何人かと稽古したが,うまくいかなかった。うまい人の試合を見たため,うまくなれるような錯覚をしていた。やっぱり現実はシビアだな。疲れていたのもあるだろうが,練習不足のせいもある。これからまじめに稽古しよう。

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=道場の新年会=
実は,私の通っている道場の新年会で,高橋さんをつれて「屯」という行きつけの焼き鳥屋さんに集合した。今日の疲れをいやした。いつもは日本酒を飲むが,疲れているのはわかったのでこの日ばかりはサワーばっかり頼んでのんでいた。楽しかったことの締めくくりに気の置ける仲間と飲むことができて,一生忘れられないすばらしい1日となった。
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【A部門(35歳未満)】
1位 警視庁A(東京)
2位 東京消防庁A(東京)
3位 静岡県剣道連盟選抜チーム(静岡),警視庁B(東京)                     
<敢闘賞>
綜合警備保障A(東京)
東芝情報機器A(東京)
東競武道館B(東京)
五徳館(千葉)
【B部門(35歳以上)】
1位 東競武道館(東京)
2位 警視庁(東京)
3位 越武会(埼玉)・友和会(東京)
<敢闘賞>
ファインレディース(東京)
金田剣友会(神奈川)
心技館(大阪)
流水館(宮崎)