「KL-Kanon、KL-Lakh」くみたてLab

KL-Kanon

ハウジングは大きめだが、ノズルが長いので落ちるとかの心配はない。ノズルが奥まで入って来る分音の鳴っている場所も頭の奥から響く。カスタムIEMで自分の耳にピッタリフィットした時の感覚がこんな感じなのかな。

音の空間の広さに「おぉーーーっ」とひき込まれる。キリッとクリアに聴こえる。宇多田ヒカルの「初恋」の高音ストリングスの伸びやかさと低音バスの深みのある締りのある音、ボーカルが近すぎず遠すぎずホールで聴いているような感覚。それぞれの楽器の音の鳴っている位置を確認できるような音を楽しめる。

スイッチオプションを切り替えると、高音の良さが活かされたまま中低音が濃くなり表情が変わるので楽しい。「君の名は」のサントラ等を聴いていると曲が鮮やか。

【くみたてLab説明】→商品ページ

音場の広さと高域の繊細な質感にこだわって音響設計したモデル。低域の量とバランスをとりつつも中高域の表現に注力した作りになっています。

・スイッチオプション
スイッチ切り替え機構を搭載し、スイッチ非搭載モデルと同じ4ドライバ、低域を増強した6ドライバ、低域を減らした6ドライバの3種類の音に切り替えが可能です。

  Normal Switch Option
Ultra High  1 Driver 1 Driver
High-Mid 1 Driver 3 Driver
Low 2 Driver

2 Driver

KL-Lakh

クリアタイプのハウジングは、中のドライバの配置やケーブルの繋がり方などが美しく、それだけで楽しい。ハウジングは大きめ。耳から出ている厚さ。

説明にある通り、音の繋がりが良くて、どこかの音が濃いというわけでもなく、とても聴きやすい。ピアノ曲とかしっとり温か味のある音が響く。ハイハットやトライアングルのキラキラの音も主張しすぎず自然な音に感じる。高解像度というのかわからないけど、鳴っている音の分離感はとてもよくて楽曲そのものを癖なく聴かせてくれる。ボーカルは近い方だけど良い場所にいる。ライブで最前で聴いている感じと表現した人がいたけどわかる。

どんな音楽でも卒なく聴けるイヤホン。無理なく素直。素直が一番。くみたてLabさんのご厚意で一通り視聴させていただけたけど、最後にこのイヤホンで聴けてよかった。

【くみたてLab説明】→商品ページ

独自技術を搭載し、聴いていくうちに見えてくる音の輪郭と音像の深度を追求したモデル
没入感を高める為、各帯域の滑らかな繋がりと低歪率を実現しました。

・VESPERモジュールを搭載
低域用ドライバに多く見られるバックベントは振動板の動作規制を弱め高能率を達成する一方、大きな歪率がネックになっていました。
これに対し昨今のカスタムIEMでは低域用ドライバを複数搭載し歪率低下を実現していますが、価格の高騰や耳の形状によっては実装出来ないという問題につながります。
そこで、低域用ドライバのバックベントを適正化して過振幅を防ぎ、振幅の対称性を保つ技術「VESPER」を開発し、モジュール化して搭載しました。
モジュールの製造には3Dプリンターを用い、内部に適正なフィルターを用意することで低域用ドライバの持つ歪を大きく低減しています。

・排圧機構を搭載
カスタムIEMの挿入時、鼓膜とドライバには外耳道が密閉されてから装着完了位置までの外耳道容積分の圧力が加わります。
KL-REFではこの圧力によるダイナミックドライバへの影響を抑えるべく排圧機構を開発し、搭載しました。
ユーザーの皆様から通常使用時や外気圧が著しく変化する場合にも、この排圧機構が有効であるとのフィードバックを頂きましたので
新たにBAドライバ用のモジュールを設計し、本機にも搭載しました。
これにより、カナル型の装着時に感じる耳詰まり感や圧迫感を大きく低減しています。

High 2 BA Driver
Mid 2 BA Driver
Low 2 BA Driver