「KL-REF + KL-REF type-Sセット」くみたてLab

くみたてLabさんではじめてのカスタムIEMを買いたいと本気で思い始めて、視聴できる端末をいろいろお借りして、自分はどういうイヤホンを持ちたいのかを考え中。今回は、2DD+3BAのハイブリッドイヤホンで、ねじ回しで低音の量を調整するボリュームスイッチがついているKL-REF + KL-REF type-Sセットをお借りした。

KL-REF

ハウジングは、私の耳には大きく耳からはみ出る。でも、ノズルが少し長めなのか奥に入って落ちるようなことはない。シェルは綺麗で、クリアの方でハウジングの中を覗くと、ダイナミックドライバーとBAドライバーがうまく収まっているのが感心する。ネジ回しがついていて、ハウジングについているREF〜100までの間をネジを回して低域の量感を調節出来る。

最初は、REF側にあって、スッキリ・フラットな音で高音まで解像度高く聴こえてきて特に女性ボーカルの声の透明感と艶のある音で驚く。中音が少しだけ引っ込んでいるのかな。このスイッチを真ん中にすると、中低音の量が増えて音の感じが温かみが増し、100までもっていくとKL-METEOの透き通った超重低音まで鳴るのとは印象の違った温かみと厚みのあるキレの良い低音が鳴る。低音を聴いていて音が歪まないってこういうことなんだと感じた。人によっては音が籠もったような印象を受けるかもしれない。

もともと低音寄り大好きなんだけど、KL-REFの重低音も好き。これ1つでいろいろな表情の音が聞けるのは楽しい。音場が広いか狭いかでいえば、ちょうどいい距離感。女性ボーカルも綺麗に伸びやかに聴こえる。低音は張りのあるキレのいい音。ボリュームオプションで低音の量を変えてもボーカルや高音を邪魔しないのが凄いなぁ。

聴いてみると、いくつもイヤホンを持つのではなくてこれ1本で済ませたい方に、という気持ちがわかった。この1本で、1曲の中にどんな音があるのかを俯瞰して見られると言うか。KL-METEOを買おうかなとおもったけど、KL-REFにとても惹かれる。

くみたてLabのHP商品ページと説明> KL-REF 

以下、説明より抜粋:

ダイナミック2+BA3のハイブリッドモデル(FOSTEX製9mm ダイナミックドライバx2)
9mmのダイナミックドライバを2機使用し、BAドライバでは得ることが難しい歪の少ない低域を実現しています。
2機のドライバを直列で使用することで1%以下の歪率を実現しました。
本モデルでは低域の量感を調節出来るボリュームオプションを用意しました。
これにより、弾むような量感の低域から繊細な高域表現を邪魔しない程度の量感まで幅広いレンジでの調節が可能です。
お好みに合わせて低域の量感を調節し、音楽鑑賞する上でのご自身のReferenceを発見して下さい。
ダイナミックドライバ専用設計ハウジング採用
2機のダイナミックドライバを収めるハウジングは、専用に設計したものを3Dプリンタで出力。
物理的なローパスフィルタの内蔵や、排圧機構の設置など、専用設計ならではの工夫を致しました。
排圧機構は、IEM装着時にダイナミックドライバにかかる空気圧を逃し、振動板の変形を抑え快適な音楽鑑賞をサポートします。
High 2 BA Driver
Mid 1 BA Driver
Low 2 Driver

KL-REF type-S

KL-REF Type-Sはネットワーク設計は通常のKL-REFと同一で、チューニング別バージョンのようだ。裏メニュー的な扱いらしい。フェースプレートがかっこいい!

REF側で聴いてみる。確かに、KL-REFより音の重心が少し中低音に寄ってきている印象で落ち着いているかな。低音はMAXにしても中高音が沈むこともなく綺麗に伸びやかに鳴ってくれるし、低音の引き締まった音が気持ちい。全体の音のまとまりがいい。しっとりした音に聴こえる。

KL-REFのほうが音がスッキリしている印象。

くみたてLabさんのブログ
http://diy-ciem.blogspot.com/2016/06/type-simamu.html
Type-SとはKL-REFの別チューニング版である。
高域のピーク感を少し減らして、ボーカルの帯域に少し寄せた音色です。