寒中稽古納会

寒中稽古の締めくくりと言うことで、1時半から道場で小学生の納会。
試合のあと、お汁粉を食べて、豆まきという段取り。

私は体操のおばちゃんをやって、日本剣道形を見てから試合進行。
二審制で小学生の試合。皆、それぞれによくがんばっていた。

印象に強く残ったのは、五年生の男の子(剣道3年目)と同じ学年の男子の強い子との試合。よく粘って負けた。昨年末までの彼ならば、瞬殺だったと思う。今回は相手をよく見て、有効打突は打てなかったが体格差でふっとばされつつも、よく粘った。結局負けてしまったのだが、試合が終わった後、元の位置にもどって面をとって、泣いていた。お母さんが、がんばったよと声をかけると「悔しい…、悔しい」と静かに涙を流していた。前の彼には見られなかったことだ。ずいぶん成長してきている。

その後 初心者チームが初めての試合をした。
とにかく止まらず、決まるまで打って打って打ちまくる 良い試合だった。
優勝した子は4本とった。残りの2人は2本づつとって同率2位になった。
教えるのを手伝っていたこともあり、見ていてとても嬉しかった。

悔しいと泣いていた男の子の妹が1本をとると、その5年生の男の子は自分のことのように喜んでニコニコ顔になっていた。いいねぇ。

無事全試合を終え、マスタヨーダの講評。

その中で印象に残った話は、猫の話。
「皆、猫は煮干しが大好きなんだか、猫に煮干しをやるときに上から少し離れた高さで待っていても、猫は動かない。煮干しをだんだんと下げると、自分の手の届くところにきたら、瞬間的に手を出して煮干しをとるよ。剣道と一緒だね。打てるところに相手が入ってきたら、ばっと打つ。猫もそう。自分の間合いに入ってきたらパッと動く。おもしろいなぁ。」
ああ、なるほど!と思った。

表彰式を終え、納会は終了。

お汁粉会へと移る。道場にござをひいて皆で父兄の用意してくれたお汁粉をたべる。うんまい!

一通り、食べ終わったら、片付けをし、道場内で豆まき。
道場の入り口側の窓を開け、指導の先生と父兄会長とで、袋を持って待っている子供達に向け、豆をまいた。私も少し任せていただき、マスタヨーダに交代していただき、写真撮影に戻る。皆、生き生きとしていて楽しそうだ。

こちらの豆まきは落花生。
その中に飴も混ざっていて、子供達は飴ねらいでかけずり回る。
誰が一番豆をとったかを自慢しあっている姿がかわいい。

一通り巻き終わり、片付けをして解散。
皆 ニコニコだった。

非常に心に残る楽しい納会だったなぁ。