探検

体温も安定してきて、気力も回復。元気になってきた。規則正しい生活は人間回復を促進する。退院してからも持続できるようにしたいものだ。

手術をしたから病院にいるわけだが、傷もそう痛むことなく、食事も食べられて、体温・血圧も安定してきたならば、入院している方も、患者の面倒を見てくれている方も少しもてあまし気味になる。看護師さんは「お変わりないですかー」ぐらいしか聞くことはなく、私の方はなんとなく「こんな元気でいるのが申し訳ない」と思うのだ。きっとここら辺が、「退院の頃合い」ということになるのだろう。

朝のスケジュールをこなし、「さて洗髪しようかね」というところで、看護師さんに呼び止められる。「●●先生の内診があるからトイレすませて来てね」とのこと。これが最後の退院許可につながる内診なので、いそいそとトイレに。

内診をしてもらい「退院許可」のお墨付きを無事頂いた。本当は今日の午後にでも退院は可能だが、保険用の診断書作成やらなんやらの手続きもあるので、明日の午前に退院することにして、今日は最後の入院生活を満喫することにした。

病院という異空間で生活をすることは滅多にあることではないので、同室の明日退院する人と、病院内を探検することにした。もちろん、リハビリも兼ねてだ。まずは近所の産科病棟に行き、新生児を観に来ている家族や妊婦達ののキャピキャピの雰囲気を堪能。昨日よりも新生児は4人増え、カーテン前は大盛況。明るい。次に南病棟へ。ここは個室が多いのか静寂に包まれている。階段をひとつ下に降りて診察フロアへ。平日は病人がいっぱいいるのに、今日は休診だけに静寂に包まれている。緊張しながらも、産婦人科外来の診察室前に行き、貼り出されているスケジュール表で担当の先生の診察日を確認。ちょっと進んで手術室に続く廊下を覗く。変な感じ。そこから1階上に登り息を整えてから、北病棟へ移動。北病棟は古い建物なので暗い印象を受けた。そこには旦那おばあちゃんが入院していた部屋、余命宣告を受けたテーブルがあった。なんだか寂しい。一通り探検を終え、病室に戻る。

「看護師さんが体重測定をするために来た」と同室の人が教えてくれたので、休憩をしつつ待つ。体重は入院前より6kg落ちていた。断酒効果+規則正しい生活のおかげだろう。2週間でも効果絶大???リバウンドしないように断酒継続をし食生活を気をつけよう。

あっという間に夜が来て、晩ご飯を食べ、就寝。長いようで短い入院生活だった。後半戦は、支えてくれた先生・看護師さん、同室の人、家族のおかげで笑って過ごすことができた。笑うことは元気につながる。これからも笑って過ごせるようがんばろう。

追伸
担当してくれた看護師さん、いろいろありがとう。あなたのおかげで辛いときもがんばれました。面と向かってはなかなかいえないのでここに「ありがとう」