傷跡

抜糸も無事に終わり、本日シャワー解禁。

ひとつひとつできることが増えるのは本当に嬉しい。手術したばかりの頃は歩くことやトイレや食事もままならなかったのに、たった1週間でここまで回復できたのはすごいことだ。これもこの病院の積極的な方針のおかげだと思う。

さて、シャワー。なにが緊張するって、自分の手術跡を確認するのがはじめてだからだ。「ご開帳」とおもって見てみれば、やはり生々しい傷跡がそこにある。私は容姿が自慢な人間ではないので、いいが、これは容姿が自慢の方にはさぞかしショックを受ける瞬間なのだろう。

私の場合は、この傷跡が自分が前に進むために必要な勲章で、むしろ見せびらかしてもいいぐらいの気持ちなので、お風呂場の鏡の前でちょっとニヤリ。

久々のシャワーは快適で、傷跡に気を使いながらも満喫。ごしかし、後に待っている人も多いので、一通り「きれいきれい」になったところであがる。気持ちよかった。

入院中、記憶力が素晴らしくいい。ストレスもなく、仕事もなく過ごしているせいだろうか。学生時代のように1度見聞きしたことが写真で切り取ったようにその場面が記憶として貼り付けられ、呼び出すことができる。なんだか大発見。

ここまでくれば何でもできそうな気がする。
今回の手術、入院は私にとって必要なステップだったことがわかる。人間、どこかで立ち止まって自分を見つめ直す時間が必要なのだ。