おそるべし

最近目が離せない人がいる。それは HIROMI GO。テレビに出ていると手がとまる。私も母も「ひでき」派だったはずだ。 昨年GOLD FINGER99でブレークする前の彼に某録音スタジオで会った。 「会った」という表現は適切ではない。「出くわした」これが正解。何十人ものスタッフが彼を囲み、彼は「僕が学生の頃出た水泳大会は…」などと、馬鹿話をしていた。周りの人も一生懸命よいしょしていた。そんな人々を滑稽だと思った。彼は子供のように終始笑顔で子供のように話していた。 「こいつは馬鹿だ」
しばらくして例の曲で大ブレークした。 「あーちぃーちぃ…」 ほんまのあほや

しかし、彼の出るトーク番組が増えていくにつれ目が離せなくなる。馬鹿な歌詞をノリとダンスで圧倒し、一途に歌う。 また、トーク番組でも自分の努力を子供のように無邪気に話す。惜しみのないパフォーマンス。2000年になって、マイクをまわす姿。ものすごい努力をしてマイクひとつを器用にまわし、ジャケットプレイを流行させる。すごいことだと思う。

箱入り息子が実はものすごい努力をしている。そんな姿は「なんだかかっこいい」。 バカだと思っていた人のかっこいい姿は感動する。そんなこんなで目が離せない。

何十年間も話題性に事欠かないかれはやっぱりスターだった。いつかあのスタジオで囲まれていた人に「でくわした」ことが,自慢になる日も近い。